ファクタリング会社の選び方のポイント
自社に最適なファクタリング会社かをチェック
資金調達にあたり、従来の不動産担保に傾斜せず売掛金を活用する「ファクタリング」が近年注目されています。そこで情報を収集していくと多数のファクタリング会社がある事がわかると思います。
また、ファクタリングという資金調達は昔からありましたが、日本では、徐々に認知されてきた資金調達方法のため、一部無法状態であることも否めません。事実、ファクタリングを装ったヤミ金業者が摘発されたりもしています。
この問題は今後の法律改正や判例の積み重ねによって整備されていくのでしょうが、ここでは自社にとって最適な会社選びのポイントを紹介します。

最適なファクタリング会社を見抜くポイント
ポイント1 買取手数料率を掲載しているかどうか
ファクタリングは売掛金の売買です。数ヶ月後に入金されるはずの売掛金を100万円と仮定すると、ファクタリング会社は自社の売掛先の調査を行い、安定した売掛金かどうかを見ます。
そして、ファクタリング会社は手数料を決めますが、買取額をいくらにするかは会社毎に異なります。買取額が90万の場合、10万円がファクタリング会社の手数料になり、80万円の場合は20万円が手数料となります。
手数料が10万円の場合、手数料は10%(10万円÷100万円)となり、20万円の場合、20%となります。手数料は安い方が自社にとって有利なことは言うまでもありません。
ファクタリング会社によっては、契約直前になって手数料率を伝えるところもあるため、事前に手数料がわかっていること、つまりはファクタリング会社のホームページ上に手数料の記載があることを確認するのがポイントです。
ポイント2 買取手数料以外の諸費用を徴求するかの確認
ポイント1で記述した買取手数料の確認の次に重要なポイントは、買取手数料の他に何かしらの名目料を徴求されるかどうかです。
買取手数料が安いと思っても、調査料や事務手数料、交通費等、様々な名目料を徴求するファクタリング会社を利用すると手元資金が減ってしまいます。そのため、買取手数料の他に取られる費用の有無を確認することは重要なポイントです。
ポイント3 業歴の長さと事業所の確認
ファクタリングは近年注目されている資金調達手段ですが、業歴の長い会社はそれなりの信用力がある会社です。
ファクタリング会社のホームページの会社概要欄には設立年月日の記載が記載されているため、設立間もない又は数年の会社の場合、買取手数料が高かったり、買取手数料以外の諸費用を徴求されたり自社にとって不利な資金調達になる可能性があります。社歴業歴を確認するのも自社に有利な資金調達をするためのポイントでしょう。
また、最近ではインターネットの地図情報から住所を入力すれば、会社の事業所がどのような所なのかがわかります。ホームページ上では大きい会社のような外観ですが、実際の事業所はビルの一室というのも散見されますので、確認するのもポイントです。
ポイント4 担当者の理解度と自社との相性
このポイントが一番重要といっても過言ではありません。自社の仕事の中身を理解してくれ、さらには相談しやすい担当者が在籍しているファクタリング会社を選ぶのはポイントの中で最も高いウェイトをしめています。
手数料の安さだけに着目してしまうと、自社の事を真剣に考えてくれるファクタリング会社とは出会えません。
良いファクタリング会社のポイント
資金調達手段としてファクタリングを選択した場合、どのファクタリング会社と付き合えばいいかのポイントは以下のとおりです。
- 買取手数料率を掲載しているかどうか
- 買取手数料以外の諸費用を徴求するかの確認
- 業歴の長さと事業所の確認
- 担当者の理解度と自社との相性
上記に掲げたポイントを確認し、自社に最も適したファクターを選ぶことをお薦めします。