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ファクタリングコラム

【法人向け】ファクタリングの審査基準とは?重要視されるポイントを紹介!

ファクタリングと銀行融資の違い

【法人向け】ファクタリングの審査基準とは?重要視されるポイントを紹介!

ファクタリングとは企業の持つ売掛債権を専門業者に売却し、本来の入金日より早く現金化する資金調達方法です。銀行の融資と違い現金の借り入れにはならず、貸借対照表に計上する必要もありません。

新たな資金調達方法として注目を集めているファクタリング、そのメリットは次のようなものがあります。

 

  • 銀行の融資に比べて審査が通りやすい
  • 借金ではないので企業の信用情報に傷がつかない

 

ファクタリングの審査が通りやすいとされる理由は、利用者の財務状況や信用情報が重視されないためです。その代わりに売却する売掛金の安全性、つまり売掛先企業の信用力や現金支払い能力は重要になります。

 

仮に自社の経営状況が芳しくなかったとしても、売掛金の回収見込みがあれば利用できるのがファクタリングの特徴です。以上のことから、銀行融資とファクタリングの審査基準の違いを簡単にまとめると次のようになります。

 

  • 銀行の融資に比べて審査が通りやすい
  • 借金ではないので企業の信用情報に傷がつかない

 

一方、ファクタリングでは換金時に手数料が発生するため、元々の入金予定額より減額するといったデメリットがあります。また、ファクタリングの利用が取引先に周知された場合、自社の信用を著しく下げてしまう危険性があることにも留意しましょう。

 

企業運営の資金調達はあくまで銀行融資が基本です。ファクタリングは緊急で現金が必要なときや、銀行の融資を受けることができないときの手段として利用しましょう。

ファクタリング会社の審査基準

ファクタリング会社の審査基準

ファクタリングの審査が銀行融資より容易とは言え、誰しもが利用できるとは限りません。先述したように、売掛先の財務状況は非常に重要です。また、ファクタリングの仕組みを悪用しようとする人も見られるため、利用者の人柄も重要な審査項目となります。

 

ここではファクタリングの主な4つの審査基準について解説します。ファクタリングを検討する際の参考にしてください。

審査基準 1

売掛先の信用力

売掛先企業の信用力はファクタリングの審査で非常に重要な項目です。売掛先が上場企業である場合や国家機関・大企業と取引実績がある企業であれば審査に通りやすくなるでしょう。小規模事業者であっても、毎月安定した業績を残している企業であれば信用力が高いと判断されます。

ファクタリング業者が売掛先の信用力を重視する理由は、対象企業が倒産した場合に買い取り額を全損失してしまう恐れがあるからです。現金回収の見込みが低い債権では買取りを敬遠されてしまいます。

審査の通過率を高めたい場合は、売掛先の経営状況や過去の支払い状況を精査し、申請する売掛債権を選別しておきましょう。

審査基準 2

売掛先との取引期間

売掛先との取引期間は長ければ長い程審査で有利に働きます。長期取引の実績がある売掛債債権はファクタリング業者にとっても優良な案件です。新規の取引であっても、継続して入金される見込みがあれば審査に通ることがあります。

一方、単発で請け負った仕事の売掛債権はリスクの選定ができず、審査に通らない可能性が高くなります。ファクタリングを円滑に進めるために、長期にわたって安定した入金が見込める売掛債権を優先して審査に出しましょう。

審査基準 3

売掛金の支払い期日

売掛債権の支払期日は短いもののほうが審査に通る可能性は高まります。支払い期日が短期であれば細かく現金の回収をすることができ、貸し倒れのリスクが減少する為です。

逆に長期の場合では1度に回収すべき金額が大きくなり、万が一その間に売掛先が倒産してしまった場合は大きな損害が発生してしまいます。支払期日が1ヵ月と6ヵ月の売掛債権を比べた場合、6ヵ月の債権のほうがリスクが高いことは想像できるでしょう。

長期間の支払期日が設けられている売掛債権は、ファクタリング業者にとってのリスクが高い案件になることを覚えておきましょう。

審査基準 4

ファクタリング利用者の人柄

利用者の人柄も審査の結果を大きく左右する大事な要素となります。一般的なビジネスマナーを守ることや、ファクタリング業者と信頼関係を築くことのできる誠実さが重要です。

ここまで説明してきた通り、ファクタリングの審査ではそれを利用する企業ではなく、売掛先企業の信用力や売掛金の安全性が審査の基準となります。しかし、自身の信用力がまったく関係ないということではありません。

残念ながら、ファクタリング利用者のなかにはその仕組みを悪用して利益を得ようと企む人がいます。具体的には同一の不良債権を複数の業者に売却する二重譲渡や、架空の売掛債権の捏造(ねつぞう)などが該当し、当然これらの行為は違法です。

利用者が違法行為をするかどうかという判断は、人間性を見て判断するしかありません。少しでも不審に思われてしまった場合は審査の打ち切りもあり得ます。後ろめたいことがなくとも、ファクタリングの利用時は誠実な応答を心掛け、業者と信頼関係を築くようにしましょう

ファクタリングの審査に必要な書類

ファクタリングの審査に必要な書類について説明します。審査時に必要となる書類には次のようなものがあります。

 

  • 登記簿謄本
  • 通帳:入出金の履歴が確認できるもの
  • 売掛債権の証明書類:請求書、見積書、契約書など
  • 決算書
  • 事業説明のための資料:会社のホームページ、パンフレットなど
  • 税金や保険の関連資料:支払い証明書など

 

実際に必要な書類は業者によって異なりますが、なるべく多くの書類を揃えておくことで円滑に審査を進めることができます。とくに「売掛債権の証明書類」は審査における重要な資料となるので、複数の資料を用意しておきましょう。

よくある審査NGの事例

ファクタリングの審査がNGとなる理由は大きく2つあります。1つは売掛先が個人である場合、もう1つは資料不足によって売掛債権の証明ができない場合です。

1. 売掛先が個人である場合

個人相手の売掛債権はファクタリングの審査でNGとなるケースがあります。ファクタリング業者によっては、そもそもフリーランスや個人事業主相手の売掛債権は審査しないとい定めていることもあります。

ファクタリング業者が個人相手の売掛債権を敬遠するのは、その信用情報が定かではなくリスクの重さを判断できないためです。企業の信用情報はIR情報や信用調査会社の資料で調べることができますが、個人の信用情報は公開されていません。

また仮に審査を通過したとしても、入金が滞ってしまった場合に深追いすることができないというデメリットもあります。個人相手の売掛債権はファクタリング業者にとってリスクが大きいため、審査も厳しくなってしまうのです。

個人相手の債権はそもそもファクタリングで使用しないことが無難ですが、どうしてもという場合は事前にファクタリング業者に相談してみましょう。

2. 資料不足により売掛債権が証明できない場合

提出した書類によって売掛債権の証明ができない場合も、ファクタリングの審査はNGとなってしまいます。虚偽申告による不正行為を防ぐため、ファクタリング業者は正当性が証明できない売掛債権を審査に通すことはできません。

はじめに提出した書類で十分な情報が得られなかった場合は、追加資料の提出を求められることもあります。ここで要請を断ると、違法なファクタリング申請の可能があると判断されてしまうので、しっかりと対応しましょう。

売掛債権の正統性を証明する書類には請求書や領収書、契約書などが該当します。ファクタリング審査の際は、これらの書類を複数提出することで審査に通りやすくなるでしょう。

ファクタリング業者との信頼関係を意識しよう

ファクタリング業者との信頼関係を意識しよう

ファクタリングの審査で大事なことは、まず業者と信頼関係を構築することです。売掛債権の売却を検討する人は何かしらの事情を抱えている場合が多く、余裕のなさから不正に手を染めてしまう人もいます。ファクタリングを円滑に進めるためには、誠実な応答でファクタリング業者からの信頼を得ることが大切です。そのうえで売却する売掛債権の精査を進めていけば、ファクタリングの審査にも通りやすくなるでしょう。

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