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ファクタリングコラム

ファクタリングを利用する際は手数料などに注目

ファクタリングを利用する際は手数料などに注目

病院などの医療機関で、売掛金となっている診療報酬を早く現金化するためには、ファクタリングを利用することも一つの方法です。こちらは業者によって債権買取や早期入金サービスといったさまざまな名称で呼ばれています。ファクタリングを利用すると、手数料を負担して業者に売掛金を買い取ってもらうことで、売掛金をスピーディーに現金化することが可能になります。

 

有効活用をすることによって資金を調達する際の利便性が高まりますが、利用する場合には注意するべき事柄も存在するので、事前に理解を深めておくことが大切です。

契約前にチェックすべきポイント

契約に先立ってチェックしておくべきポイントとしては、月々の買取手数料やそれ以外の費用、解約条件などが挙げられます。業者によって買取手数料や費用は異なるので、必ず確認をしておくようにしましょう。

また、利用するに際しては業者に手数料を支払うこととなりますが、それだけで利用価値のないサービスだと判断をするのは早計です。手数料の設定金額が納得のいくものであれば、新たな資金調達手段として有効活用することができる可能性もあります。

ファクタリングと融資の違い

売掛金の入金サイクルをスピードアップするためには、ファクタリングを利用するのも選択肢の一つです。特に、資金繰りに困っている事業者にとっては、有効な資金調達手段になります。

資金繰りが厳しくなった事業者が資金を調達するための手段として、以前から利用されている方法に融資があります。ファクタリングを利用することで、融資よりも支払い金額が少なくなる場合もありますが、注意事項も存在します。

 

融資の場合、利息は元金に利率を掛け合わせて算出されるため、返済が進んで元金が減れば利息の負担金額も減少していきます。その一方で、ファクタリングの手数料は、買い取りのたびに一定の比率で適用されることになります。そのため、短期間の利用では融資よりもファクタリングの支払い金額の方が少なくても、長期間にわたって利用すると両者の負担金額が逆転するということも起こり得ます。この点には注意が必要です。

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリット

ファクタリングを利用することで、決算書の借入金に計上しなくていいというメリットもあります。売掛金は資産勘定項目に該当しますが、現金化するまでの間は売掛先が倒産するリスクなども存在します。売掛金が多いと、銀行などから回収不能な売掛金があるのではないかと思われてしまうリスクが生じます。そのようなリスクを回避するためには、ファクタリングを利用して売掛金を現金化するのも一つの手段です。

 

また、金融機関から融資を受ける場合、決算書の勘定項目に借入金として記載する必要があります。ファクタリングを利用したからと言って借入金額が減少するわけではないため注意が必要です。

ファクタリングを利用する場合に注意するべき事柄

注意事項 1

給与の前借と似ている

売掛金を早期に現金化することはメリットのように感じられますが、ファクタリングは給料を前借りしているのと同じ感覚です。したがって、短期的な問題は解決しますが資金繰りの計画がないと、繰り返し依頼をしてしまうという負のスパイラルが発生するリスクも生じてきます。

そのため、資金繰り計画の相談にも乗ってくれるファクタリンク会社に依頼をするのがおすすめです。

注意事項 2

利息制限法の適用外

金融業者から融資を受ける場合には、利息制限法が適用されることで金利の上限が設定されています。しかしながら、ファクタリングは貸金業ではないために利息制限法の適用を受けません。そのため、実質的には手数料が融資の利息に該当しているにもかかわらず、それぞれの業者によって自由に設定されているというのが現状です。

注意事項 3

手数料以外の費用がかさむ場合がある

手数料以外の費用がかさんでしまうケースや、解約時の条件として違約金が設定されているケースも存在します。よって、契約に先立って手数料の金額や解約条件などを確認しておかないと、後になってから思わぬトラブルに巻き込まれることにもなりかねないので、注意する必要があります。

わからないことがあれば専門家に相談を

ファクタリングは新たな資金調達手段として注目されていますが、融資にはないメリットもデメリットも存在するので、利用前に確認しておくことが求められます。事業資金を調達する方法については、各社のホームページなどを通じて情報収集を行なうことができます。自分では解決できない疑問点や不明点がある場合には、専門の業者に質問や相談をしてみるのも良いでしょう。

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